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3年ごとに開かれる世界建築会議が東京で開催された。

「DESIGN 2050―Beyond Disasters, through Solidarity, towards Sustainability 災害を克服し、一丸となって、新しい未来へ」が、メインテーマであった。世界規模で諸問題が深刻化する中で、21世紀の建築や都市、環境のあり方を考える様々なシンポジウムや展覧会が行われた。東日本大震災で突きつけられた問題とそこに見えてくる課題は、文明のあり方や地域を考える普遍的テーマであると改めて考えさせられる。多くの海外建築家が参加し、様々な問題意識に新しい取り組みや挑戦の一端に触れることができた。



ブータン王国首相の、ジグメ・ティンレー氏による基調講演、「サスティナブルな幸福な社会のための建築」には、多大な共感が寄せられた。GNPではなくGNH、「国民総幸福量」を開発政策にするブータン国の試みは、これからのパラダイムになるべきだと多くの参加者が感じただろう。

社会をデザインするとは、こう生きたいという生活、人生をデザインしたいのだ。創造物によって、生活が条件付けられる。建築は経済性ではなく、人間を幸せにする重要な役割を担っている。氏の目線は、将来の世代から見る建築であり、総ての生きるもののためにあると一貫していた。現代は自然の生命の維持装置を破壊している。人類の絶滅を選ぶのか、貴重な機会から学ぶことであると結んだ。




UIA大会共催行事の2050 EARTH CATALOGUE 展で、精力的に行われたシンポジウムは、これからの社会、文化、建築のあり方を考える上で、とても貴重な内容が展開されていた。http://www.2050earthcatalogue.com/

総てのセッションは英語、日本語で全世界に向けて、ユーストリームで放映されている。Ustream http://www.ustream.tv/channel/uia2050ec

写真は、国際金融アナリストの末吉竹二郎氏が「20cのBrown EconomyからGreen Economyへ」をテーマに、金融と環境問題について語られている。




感動のもう一つは、東京にいる大学1年の息子と合流してUIA大会に参加し、家族とインド留学時代の友人や友人の知人達に会えたことだ。30年前に建築家B.V.ドーシ氏の事務所にスリランカから修行に来ていたMadhuraさんと偶然会った。主要なテーマセッションの一つ、「これからの環境建築を考える」のパネリストとして招待されていた。私たちは東京に着いたばかりだったので、機会を逃したが、講演を聴き作品を観た息子や友人たちは、とても素晴らしかったとの評。Madhuraさん夫婦と旧交を温めることができ、建築活動も、地域から世界の様々な地域へと身近に繋がっていることを実感する。


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