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車で上がれない小さな三角地でも、ここに戻りたいという建築主の想いがこもった老朽化した木造住宅の再生である。敷地は市街地の小高い山に、1960年頃建設された住宅地にある。眺望がよく、近隣との気さくなおつきあいが残り、津波から安心な場所で、市街地を見渡せる桜の木で囲まれた公園がすぐ上にある。

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路地と家並みが見える東と南面に、屋根のあるパーゴラをかけた縁側をまわす。収納を工夫しながら、延べ床面積20坪に満たない狭小さを感じさせないように、DK広間と2つの個室を配置する。大きな屋根が覆っているような拡がり感をもたせ、どの部屋からも空と緑につながり心地よい風が抜けるゆったりした空間を生むことに努めた。

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階段が混じる路地を曲がりくねりながら登る空間体験と、人が住む暖かい表情の家並み緑の移り変わりに魅せられる。降りるときは街が見渡せる。車が使えない不便さを超えたご褒美だと思えてきた。

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新居建築研究所

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