クリシュナハヴェーリー再生計画

 

バドレシュワルの伝統住居群をコミュニティ施設に再生
2001年1月、インド・グジャラート州西部で発生した大地震は、古くからの街や集落、歴史的建造物や伝統的住居にも多大な被害を与えた。災害の長期的な復興に関する学術的な国際協力を目指して、インド建築に関わる研究者や実務家によるグジャラート・プロジェクトという調査研究グループがつくられた。その活動に参加し、バドレシュワルの半壊した小さな寺院を含む伝統的都市住居群を、地域のコミュニティ施設として再生する計画案をつくる。

複合化した既存建物群を、3つの中庭を中心に構成し再生する。各々の中庭を核に、宗教的機能をもつ場やこの地域の伝統的住居タイプの空間を復元する一方、地域住民が使う学習教室、販売/作業所、アフリカやインド各地との交易や移民の歴史を展示する空間をつくる。集落の変化に富んだ街路や広場空間がつくる多様な複合的機能や場を大切にし、地域独特の景観をつくってきた建築エレメント、伝統的材料や古材を生かす。水不足を抱えるこの土地の地勢を生かし、雨水や生活水の水循環利用につなげ、水周りのインフラ整備をし、木を植え、屋上を庭にする。住民の生涯学習や暮らしの糧になり、女性や子供たちがよく利用する場となることを目指した。

耐震補強技術や構法、経済性、維持管理などの課題に、地元との様々な共同作業が模索された。

被災地域を旅する中で、善意の支援による復興で造られた新しい街をあちこちで見た。地域が培ってきた未来に引き継ぐべき共同体の知恵や工夫、感性豊かな環境が、根こそぎ破壊されているように眼に映った。

クリシュナハヴェーリー再生計画
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インド・グジャラート/2005.08/研究チーム参加/調査及び計画案