楽しい住まい - 小さい中に大きな世界・混在の魅力
経済がグローバル化し、情報化が距離感を喪失させる一方、気候変動等、地球環境問題も徐々に深刻になる。日本は3.11以降さまざまな課題がさらに露になる。
右肩上がりの経済成長という過去の呪縛から離れ、少子高齢化、人口縮減化時代の中でいかに成熟社会を築いていくかが求められる。
地域を考えるとき、ないものはないと開き直ると、不思議とあるものが見えてくる。先祖から培ってきた遺産や資産、時の蓄積があり、自然環境に恵まれた場所がある。
地域の自然環境、暮らしの知恵や技術、文化を発展的に見直し、家族やコミュニティの継承すべきつながりを生かし、多様な人との交流の場があれば、豊かさを生むのではないか。自然環境と大地に根を下ろした地域資産を生かすことは、グローバル化した時代と地球環境課題において一層意義を増すだろう。
さて、従来の庭からは程遠いジャングルのような我が家の緑環境を楽しもうと、草抜きを一部しながら、竹ほうきで落ち葉の掃除を始めた。
野菜、ハーブ、果樹、雑草、その他庭の植物が混ざる中、朝の光が小さな生き物のドラマを映し出す。混在する植物の中に生態のバランスを見出し、緑に様々な陰影をつくる光の中で、美しい花や豪華な香りに出会うのが楽しい。朝のみずみずしい新鮮さは格別である。
立ち代り花が咲き、魅惑的な芳香が漂う
花縮砂/ジンジャーリリー
黄金色のかぼちゃの花と虫たち
とんぼが一服
バジルとコリアンダーの花、苦瓜の蔓が交じる
ニラの花
柿の木の下に豪華な花
ウコン/クィーンリリー
ハウスの骨組みにぶどうと苦瓜が覆い、ヴォールトと光のスクリーンをつくる
ぶどうの蔓とサルスベリの花
ほととぎすの花が咲き始める
いちぢくの根元に彼岸花が三輪
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秋の盛り、彼岸花が終えた数日後の空