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盆前のとても蒸し暑い日に、「吉野川天然ウナギいかがですか~」というお堰の家サポーターの集いがあった。お堰の家は、吉野川・第十堰の保全活動や、川遊びを通して子供たちの環境教育で汗をかく住民とその支援者たちが、吉野川流域の杉材を使って自力で建てた「みんなの家」である。

写真は宴の終わり頃で、人は減り囲炉裏の火は消えているが、大勢の人が楽しんだ。

仲間が捕ってきたうなぎやシジミ、あさり、鮎、すっぽんなど吉野川の幸を主とした魚貝類と、地元の農家が肥沃な土で育てたきゅうり、しし唐、おくら、トマトなど採りたての夏野菜を味わった。みんな笑顔で会話が弾み、毎回若者の参加者が増えている。



不思議なことに気がついた。50人の参加者の活気の中で、台所で料理して囲炉裏で食材を焼いているにも関わらず、大きな広間に扇風機が1台しかない。暑くないのである。

地窓と囲炉裏、漆喰塗りの吹き抜け空間が空気の流れをつくり、ドラフト・チムニー効果で、家全体を心地よい空気環境にしている。エアコン、化石エネルギー、高熱費をあまり使わず、快適で楽しい生活空間をつくれるヒントがある。 暮らしに対する前向きな姿勢や知恵を大切にしたい。  

新居建築研究所

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