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「吉野川の歴史とうまいものを探る会」は不定期に、吉野川とその周辺を訪ねて歴史勉強をしながら、その土地の食材を楽しむという会です。それぞれの土地で育まれる食材の豊かさと郷土の風景に、感動するひと時です。



第十堰近くの吉野川がつくった支流やその痕跡をたどり、川と共にくらした地域の歴史を探るサイクリングに参加しました。吉野川は氾濫を繰り返し、洪水がもたらす肥沃な土地で作物をつくる闘いを通して、大きな自然とうまくつき合う様々な工夫がなされていたことを窺い知ることができます。吉野川の中流域では水害防備林が続き、洪水から肥沃な栄養分を田畑にもたらす竹林が、今なお美しい風景をつくっています。



大洪水を想定して、かなり覚悟した証が美しい住まいとなって、この藍屋敷のように存在しています。洪水が迫る方から高い石垣で屋敷を囲み、船も納屋のオブタという場所に吊っています。予想を超える大洪水になったときは、ノアの箱舟のように藁葺き屋根を船に変える程の想像力をもっていました。藍玉を製造していた藍商人の家であると同時に、非常時は地域共同体の災害避難の核になっていました。





どの国、地域に行っても、美しい都市や村の形成を見ると、その土地の自然がよく読みこまれています。自然からの恵みを感謝しながら、困難を抱えつつも、人が必死になって棲みながら居住地をつくりあげています。その生活の刻印が景観となると同時に、自然と調和した風景がつくられます。

下の写真は、西インドの乾燥地帯、カッチ地方を旅している道中ですが、平原が続く微高地に集落が形成されています。



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